ドローン飛行許可申請サポート

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飛行マニュアル

ドローン飛行申請する際に安全を確保するために必要な体制に関する事項、ドローンの点検・整備の方法、無人航空機を飛行させる者の訓練、安全を確保するために必要な方法を定めた飛行マニュアルを作成します。
航空局標準飛行マニュアルには飛行経路を特定した申請は航空局標準飛行マニュアル01、飛行経路を特定しない場合は航空局標準飛行マニュアル02を使用します。ドローン申請にはこの飛行マニュアルを添付しますが、このマニュアルではできない飛行もあります。飛行前には熟読し航空法違反にならないように飛行させましょう。

航空局標準マニュアルで制限されている飛行

航空局標準マニュアルは、あくまでも標準的なマニュアルであるため、包括申請であっても飛行場所や飛行方法が制限されます。航空局標準マニュアルを利用する場合は、自分の飛行形態に沿ったマニュアルかどうかを確認するため、しっかりと内容を読みましょう。

・風速5m/s以上での飛行

・風速5m/s以上の状態では飛行させない。

国土交通省「航空局標準マニュアル」3-1-2

風速5m/s以上での飛行は禁止されています。
ドローンは風に風に左右されます。
たとえ機体のスペック上、風速5m/s以上の飛行が可能であっても航空局標準マニュアルを利用した場合は、飛行させることができません。
風速は実地で確認するため、飛行場所に到着しても飛ばせないという場合も考えられます。
風速5m/s以上で飛行する可能性がある場合は独自マニュアルの作成が必要です。

第三者が多い場所、学校や病院

・第三者の往来が多い場所や学校、病院等の不特定多数の人が集まる場所の上空やその付近は飛行させない。

国土交通省「航空局標準マニュアル」3-1-9

第三者の往来が多い場所や学校、病院等の不特定多数の人が集まる場所の上空やその付近での飛行を禁止しています。学校での人文字の為の空撮や集合写真の空撮などの際は標準マニュアルでは申請する事ができません。
このような場所で飛行させるには独自マニュアルの作成が必要です。

高速道路、交通量の多い一般道、鉄道の上空

・高速道路、交通量が多い一般道、鉄道の上空やその付近では飛行させない。

国土交通省「航空局標準マニュアル」3-1-10

高速道路、交通量が多い一般道、鉄道の上空やその付近での飛行を禁止しています。
交通量の多い道路にドローンが墜落した場合、大きな事故に繋がる恐れがあります。
上記のような場所、その付近で飛行する可能性がある場合は、独自マニュアルを作成する必要があります。

高圧線、変電所、電波塔及び無線施設等の上空

・高圧線、変電所、電波塔及び無線施設等の施設付近では飛行させない。

国土交通省「航空局標準マニュアル」3-1-11

高圧線、変電所、電波塔及び無線施設等の施設付近での飛行は禁止されています。
上記のような施設付近では電波障害により操縦不能になる恐れがあります。
「高圧線」は山間部だけではなく、住宅地にも設置されている場合があります。
上記のような場所で飛行させるには独自マニュアルの作成が必要です。

人又は物件との距離が30m以上確保できない場所での離発着

・人又は物件との距離が30m以上確保できる離発着場所及び周辺の第三者の立ち入りを制限できる範囲で飛行経路を選定する。

国土交通省「航空局標準マニュアル」3-1-13

30m接近飛行の承認が取れている場合でも、標準マニュアルで申請している場合には離発着の際に人又は物件との距離30mとらなくてはなりません。
「物件」には電柱、電線、ガードレール等も含みます。
半径30m(全長60m)の範囲になりますのでこの制限に抵触せずに飛行させられるケースは限られます。
このような場合には独自マニュアルの作成が必要です。

人口密集地での夜間飛行

・人又は家屋が密集している地域の上空では夜間飛行は行わない。

国土交通省「航空局標準マニュアル」3-1-15

人口集中地区×夜間飛行は標準マニュアルで禁止されています。たとえ「人口集中地区の許可」と「夜間飛行の承認」の両方の許可を取得したとしても、この組み合わせで飛行を行う事はできません。
人口集中地区(DID地区)の確認についてはこちら
人口集中地区(DID)×夜間飛行を行う場合には独自マニュアルの作成が必要です。

人口集中地区での目視外飛行

・人又は家屋が密集している地域の上空では目視外飛行は行わない。

国土交通省「航空局標準マニュアル」3-1-16

人口密集地×目視外飛行は標準マニュアルで禁止されています。たとえ「人口集中地区の許可」と「目視外飛行」の両方の許可を取得したとしても、この組み合わせで飛行を行う事はできません。
人口集中地区(DID)上空×目視外飛行を行う場合には独自マニュアルの作成が必要です。

夜間飛行での目視外飛行

・夜間の目視外飛行は行わない。

国土交通省「航空局標準マニュアル」3-1-17

夜間飛行×目視外飛行は標準マニュアルで禁止されています。たとえ「夜間飛行の承認」と「目視外飛行の承認」の両方を取得したとしても、この組み合わせで飛行を行う事はできません。
夜間×目視外飛行を行う場合は、独自マニュアルの作成が必要です。

まとめ

国土交通省「航空局標準マニュアル」で包括申請して許可を受けていても飛行させる場所、方法は制限されます。
標準マニュアルで禁止されている飛行する場合には独自マニュアルの作成が必要です。


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投稿者:村上行政書士事務所